Windows10で、音の出力先をスピーカーからヘッドホンへ・ヘッドフォンからスピーカーに変更すると、Windows Sonic for Headphonesが「表示上はONになっているのに、実際の音は変更がない・有効にならない」という場合があります。
この現象について、解決できる方法が他のサイトに掲載されていたかったのでブログの記事にします。
2021年3月6日追記:この記事の方法なのですが、PCによってはONにならない現象が手元で確認されているので、この解決方法で100%解決するわけではないようです。(何か新しいことが分かったら追記していきたいと思います。)
症状
- 普段はスピーカーで音を出していて、ゲームや音楽するときにヘッドフォンに切り替えた時、音がチープになる。(音響効果:Windows Sonic for Headhonesが効かない)
- 音響効果のオプションを確認しようとして、画面右下のスピーカーアイコンを右クリック→立体音響の項目にマウスを合わせて状態を見ると、表示上はWindows Sonic for HeadhonesがONになっている(下図)

- 画面左下のWindowsアイコンをクリック→設定→システム→サウンド→デバイスのプロパティを見ても、「立体音響」が「Windows Sonic for Headphones」となっているのにもかかわらず、音がチープなまま(音が悪い)・立体音響がONになってない。

原因
立体音響が画面上はONなのに、実際の音は立体音響が効かない原因は、OS上では立体音響がONなのに、アプリケーション側で音を再生するときに、OFFにするように(リセットをかけるように)制御しているからです。
なぜこのようにしているかというと、すべての音の設定をOSで集中管理するよりは、アプリが音の設定を制御できるようにして、アプリが狙った音環境を提供できるようにするとか、アプリごとに違った音楽体験ができるようにすることが目的だと推測されます。
そうは言っても、通常、音楽の体験の主導権は「OS」でも「アプリ」でもなく、利用者だと思うのですがそういう風にはなってないみたいですね(笑)
解決方法
上記のように、「アプリが音響効果をリセットしてしまってる」ことが原因なので、解決方法としては、「アプリが音響効果を制御できないように設定する」と、解決できます。以下、具体的な方法は次の通りです。
- 画面右下のWindowsボタン→設定(ギアのマーク)

→システム

→サウンド→デバイスのプロパティ

→追加デバイスのプロパティの順にクリック

- 「ヘッドフォンのプロパティ」というウインドウが表示されるので、「詳細」タブをクリックします。

- 「詳細」タブで、既定の形式を「25ビット、48000 Hz(スタジオの音質)」を選んで、排他モードのチェックボックスを全部OFFにし、さらに信号の拡張機能のチェックボックスもOFFにします。

- 「立体音響」タブに切り替えて、立体音響方式から「Windows Sonic for Headphones」を選びます。

- 最後に、OKボタンをクリックすると、立体音響がONになります。筆者の環境では、「適用」ボタンを押しても音が変化しなかったのに、「OK」ボタンを押すと音が変化しました。不思議です…(バグかな?)
まとめ
以上が解決方法です。まとめると、以下のようになります。
- 症状:立体音響(Windows Sonic for Headphones)が表示上はONになっているのに、実際には有効にならない。
- 原因:OS上ではONだけど、アプリが制御してOFFにしてるから
- 解決方法:アプリからの制御をOFFにする(アプリが制御できないようにする)
以上です。皆さんの問題解決の助けになれば幸いです。







大変参考になりました。ありがとうございました。
2チャネル、24ビット、192kHz で立体音響にならないので問題解決のために検索してました。
Windows10 でDolby Accessアプリ(Dolby Atmos for Headphonesアプリ)を使っています。
2チャネル、24ビット、192kHz にすると立体音響できない。
2チャネル、24ビット、48khzでは各種、立体音響が可能。
そういう仕様ってことでしょうか。
オフにならなくて困っていましたが この方法で解決しましたありがとうございます
数年の悩みが解決しました ありがとうございます
Windows11のやり方もやって
こんにちは。確かに、この方法でONにならないPCもありました。
うーん、この問題、はっきりとした解決方法が無いかもです…
やってみたんですけど(2チャネル、24ビット、48000Hz)立体音響ならないです。